【カジノ】伝説のギャンブラー「Robin Hood 702」について

借金や、難病の子供を抱えて困っている人を、ブラックジャックで勝ったお金で助けるという「Robin Hood 702」を名乗る、匿名のギャンブラーが存在します。
どこまで本当の話なのか分かりませんが、実際に助けられた人のエピソードが評判になり、彼に助けを求める為のウェブサイトも存在しているようです。

日本のテレビ番組でも取り上げられた事があるようなので、全くのデマでもなさそうです。
「ギャンブルには暗黒面もあるが、そこで稼いだ金で光を生み出す事もできる」というのが、彼の主張のようです。
カッコいいですね。

ロビンフッド
日本に置き換えれば「ねずみ小僧」のような義賊といった感じですが、別に泥棒を働いているわけではなく、まっとうにカジノで勝っているだけなので、「賊」という言い回しは当てはまらない気がします。
(カジノで儲ける事がまっとうかどうかは個人の感覚次第でしょうが……)

とにかく、富裕層がギャンブルで湯水のように消費している「ありあまる富」を、同じギャンブルという形で奪い、貧しい人たちに分け与えるという図式は、一般庶民の僕としては胸躍るヒーロー譚の様に映ります。
で、僕も「オンラインカジノのロビンフッド」を目指そうかなと思っているわけです。

やはり、ここはジャパニーズスタイルで「オンラインカジノのねずみ小僧」の方がいいですかね?
ですが、そうするにしても、ある程度の元手と、必ず「勝利」するというスキルが必要になってきます。

残念ながら今の自分は両方共、持ち合わせていません。
彼がどういう経緯で、そんな活動を始める事になったのか調べれば、もしかしたら何かヒーローに成る為のヒントがあるのかもしれません。

お金持ちになる方法

宝箱 金貨
ガソリンスタンド等で働いていた若者が「お金持ちになる方法」として考えたのが「薬売り」か「ギャンブラー」でした。
「薬売り」と言っても、ドラッグストアで働くわけではありません。
「売人(ばいにん)」と表現した方が分かりやすいですね。

この二つしか選択肢を考えつかなかったと聞くと、彼の育った環境が何となく想像できます。
裕福な家庭環境でなかった事は間違いないでしょう。
「刑務所には行きたくない」という理由から、彼はギャンブラーの道を選んだそうです。

こういう発想ができるというのは、例え充分な教育を受けられる環境になかったとしても、知性的な素養を持ち合わせていた人であったのだろうと思います。
「ギャンブルで金持ちになる」という発想は、普通に考えれば、かなり馬鹿げていますけどね…。
ですが、結果として彼は目的を達成しています。

ブラックジャック
ギャンブルの道へ入ったのが、16歳。40代になる頃には、かなりの資産を蓄えて、セレブな方々とお付き合いするまでなっていました。
主に「ブラックジャック」で稼いでいたようですが、どの様な賭け方をしていたのかは、わかりません。
何かコツがあるのなら、是非とも知りたいものです。

その為に努力や勉強もしたのだろうとは思いますが、元々、才能があったという事なんですかね……。
同じ様な夢を抱く人は多いでしょうが、実現できる人は、ほんの僅かでしょうから。
しかし、少ないとは言っても、ギャンブルで金持ちになった人は、他にもいます。
彼が他の人と違うのは、その後の行動です。

始動

https://robinhood702.com/
2008年にサイト「robinhood702.com」を開設して、お金に困っている人を募りました。
そこに応募してきた人から選んで、カジノで儲けたお金を寄付するという活動を始めました。「702」はラスベガスの市街局番に由来しています。

単に寄付をするのではなく、対象者をカジノに招待して、勝負の過程も見て貰っているようです。
お金があるなら、そんな事をしないで、ポンと寄付したらいいんじゃないかとも思ってしまいますが、「カジノで儲けた金」という事を印象付ける為には必要な行為なのかもしれません。
彼の真意がどんなものなのか、本当の事はわかりません。

「どうせギャンブルで儲けたあぶく銭だから気軽に受け取って」という対象者に対する気遣いと考えるのは少し甘い想像にすぎる気がします。
おそらく「格差」に対する問題意識は明確にあるはずです。

自分自身を含めてカジノで遊ぶお金持ちが一夜で動かす莫大な金と、わずかなお金がないために生活さえもままならず、時に命を落とす人もいるという現実。
また、ギャブルにのめり込んで破滅していく人も多くいます。
そんな人たちの姿も彼は沢山見てきたのではないでしょうか。

そこには社会の縮図とも言える様々な人間模様があったに違いありません。
自分自身は成功し、富を得ていても、一歩間違えば全く別の人生になっていた事を意識させられるような出来事もあったはずです。

そういった様々な現実に対する「憤り」のようなものは、少なからず彼の行動の根底にはあるように思えてなりません。
「自分にも苦しい時もあった」だから、貧しい人の力になりたい…というのは彼の行為の動機としてシンプルで分かりやすいモノです。

ですが、その為に彼が選んだ方法には、理不尽な世の中に対する問題提起が含まれていると僕は感じます。
こんなのは僕の勝手な深読みで、単に「受け」を狙っただけなのかもしれませんけどね。

普通に寄付をしただけだったら、たいした話題にはならないでしょうから。
本当の動機がどうであったとしても、「カジノやそこで遊ぶお金持ち=強者」から奪った富で「弱者」を救うという図式には爽快感があります。

ラスベガスのファンタジー

ラスベガス
デトロイト在住だったケグラーさんのエピソードは有名です。
ネットでも取り上げられ、テレビなどでも紹介されました。

ケグラー夫妻には脳腫瘍を患う幼い娘さんがいました。
けれど、夫妻には多額の借金があり、治療どころか生活さえも苦しい状況にありました。

そんな時にロビンフッドから連絡があったのです。
彼は夫妻をラスベガスへ招待しました。
自宅へリムジンの迎えが訪れ、空港からはファーストクラスでのフライトでした。
更にロールス・ロイスで宿泊先の高級ホテルへ向かい、用意されていた部屋は広いスイート。

そこで夫妻はロビンフッド702と対面し、一緒にカジノへ向かいます。
夫妻の目の前で彼は大金を賭けたブラックジャックの勝負に挑みます。

「あなたたちが必要としている金を稼ぎます」
 
そう言われて、見ていたケグラーさん夫妻はどんな気持ちだったのか、想像するのは難しいですが、どんな感動的な映画やスポーツを見ているよりも緊張し、興奮していた事は間違いないでしょう。
一度は10万ドルものマイナスになった場面もあったようですが、最終的には目標としていた金額を稼ぎだし、そのチップを夫妻に差し出したそうです。

この他にも海賊に襲われたコンテナ船の船員を招待したり、高齢の母親の医療費で借金をした女性など、いくつかの例がネットで紹介されています。
素性を明かさない、謎のギャンブラーという事になっていますが、ネット上にはかなりの情報がありますし、カジノのオーナーの間では、高額の賭けをする人として知られているようなので、その気になれば本人を特定する事は難しくない気がします。

もしかしたら、海外のサイトには、そういった情報も流れているのかもしれません。
けれど「謎のギャンブラー」にしておいた方が、お話としては面白いです。
背の高い白人男性でカジュアルな服装を好み、酒は飲まない。
「ロビンフッド702」の人物像としては、それだけで良いように思います。

僕もお金持ち(ネズミ小僧)になりたい!

【アイキャッチ】ロビンフッド
色々と調べて参りましたが、僕が「ネズミ小僧」になる為のヒントは得られませんでした。

お金持ちになる方法として「薬売り」か「ギャンブラー」かと聞かれたら、間違いなく「薬売り」の方が実現性が高い気がします。
ですが、おそらく、お金持ちになる前に刑務所に入る事になるでしょう。
 
冷静に考えれば、今の自分は人助けのできるような器ではありません。
どちらかと言えば助けてもらう立場です。ただ、僕が「お金持ち」になっていないのは、ひとえに怠惰の結果で、理不尽な悲劇にみまわれたわけではありません。
おそらくrobinhood702に助けを求めてもスルーされてしまうでしょう。

お金が欲しいのは勿論ですが、それよりも彼がブラックジャックをプレイしている様子を生で見てみたいという気持ちの方が強いです。
けれど、願いが叶うことはないでしょう。
そもそも、万が一、カジノで大金を貰ったりしたら、「よし、これを元手に、もっと増やしてやろう」と欲を出して無謀な賭けをして、全て失ってしまう可能性が高いです。それが僕という人間な気がします…。
うーん、自分という人間の器の小ささに気づいてしまいました。

ロビンフッド702のサイトを見てみたら、関連ニュースの紹介サイトの様な印象になっていました。日本のバラエティー番組で紹介された時の動画も見られます。
ツイッターもやっているみたいなので、興味があって、英語に堪能な方は見てみてください。

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