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テキサスホールデムポーカーとは
ポーカーには様々な種類がありますが、テキサスホールデム(Texas hold 'em)はアメリカのカジノ等では頻繁にプレイされる代表的なゲームです。
世界的なポーカートーナメントの種目の一つにもなっています。
全プレイヤーが共通のカード(フロップカード・コミュニティーカード)をハンドの一部として使うフロップポーカーに属し、通常は二人から10人程度でプレイされます。
一部のカードをオープンするポーカー(カリビアンスタッドポーカー等)はスタッドポーカーと呼ばれます。
テキサスホールデムポーカーの基本的なルール
ホールカード
プレイヤーには、それぞれ2枚のカードが配られ、これが各自の手札となります。
このカードは他のプレイヤーは見る事が出来ません。
コミュニティーカード
テーブル中央に、最終的には5枚のカードがプレイヤー全員が見える形で並べられます。
各プレイヤーは、自分のホールカードと、コミュニティーカードの何枚かを組み合わせてハンド(役)を作ります。
※ポーカーハンド(役)については『ビデオポーカー』の解説ページに詳しく紹介されていますので、そちらをご覧ください。
テキサスホールデムポーカーはディーラーとの対戦ではなく、プレイヤー同士の対戦です。
同じテーブル内で、最も優位なハンドを作ったプレイヤーが勝利し、ベットされたチップを(カジノへのコミッションを差し引いて)全て獲得できます。
テキサスホールデムポーカーの流れ
プレイヤーが全員揃ったらディーラーボタンの位置が決める
ディーラーボタンは、カードを配ったりするディーラーとは異なります。
ディーラーボタンが置かれると、一番最後にアクションを行うポジションとなります。
ディーラーがプレイヤーにカードを1枚ずつ配り、一番強いカードを引いたプレイヤーにディーラーボタンが置かれます。
各プレイヤーにホールカード(手札)が配られてゲームがスタートする
ディーラーボタンの置かれたプレイヤーの左隣から、時計回りにカードが配られます。
(テキサスホールデムでは基本的に時計回りにゲームが進行します)
各プレイヤーは自分の二枚の手札を見て、ゲームから降りるか勝負するかを判断する事になります。
ただし、ディーラーボタンの置かれたプレイヤーの左隣のプレイヤーはSB(スモールブラインド)、その左隣のプレイヤーがBB(ビッグブラインド)となり『ブラインド』と呼ばれる強制ベットをしなければなりません。
SBはテーブルの最低ベット額の半分、BBは最低ベット額と同額のベットをします。
プリフロップラウンド
一回目のベットを行う、いわば第一ラウンドです。
ここでプレイヤーが選択できるアクションは下記3つとなります。
- フォールド:ゲームから降りる
- コール:自分より前のプレイヤーと同額のベットをする
- レイズ:自分より前のプレイヤーよりも高額のベットをする
BBとSBは強制ベットなので、BBの左隣のプレイヤーからアクションしていき、ディーラーボタンが置かれたプレイヤーがフォールド、もしくはコールをすることでラウンドは終了します。
誰かがレイズをした場合は、レイズをするプレイヤーがいなくなるまでラウンドは継続されます。
ラウンドが終了すると、チップが一か所に集められます。
これをポッドといいます。
以降、各ラウンドの終了毎にチップはポッドされます。
フロップラウンド
テーブル中央のフロップゾーンに3枚のコミュニティーカードがオープンされた状態で配られます。
この後の流れはプリフリップラウンドと同じですが、フリップラウンドでは強制ベットはありません。
更にプレイヤーの選択肢としてチェックというアクションが加わります。
ただし、チェックは場にチップが無い時のみ有効なので、誰かがコールもしくはレイズして、場にチップが置かれてしまうと、それ以降のプレイヤーはチェックすることはできません。
ターンラウンド
4枚目のコミュニティーカードがオープンされ、フロップラウンドと同じ手順で進行されます。
リバーラウンド
5枚目のコミュニティーカードがオープンされる最終ラウンドです。
ショーダウン
ここまでのラウンドでフォールドしなかったプレイヤーのカードがオープンされ、勝敗が決定されます。
一番優位なハンドを持つプレイヤーが、ポットに集められたチップを全て獲得する事になります。
全く同格のハンドのプレイヤーが存在した場合は等分に山分け(チョップ)されます。
※カジノへのコミッション(手数料)が引かれた金額が払い戻し額になります。
以上がテキサスホールデムの大まかなゲームの流れです。
勝負する手札
コミュニティーカードによって強いハンドを作る事が出来たとしても、全てのプレイヤーに共通のものになるので、勝敗の決め手となるのは、最初に手札として配られた2枚のカードです。
この2枚をスタンディングハンドと呼びます。
基本的にはスタンディングハンドの強さでプレイを続けるか降りるかの判断をする事になります。
強いとされるスタンディングハンドは以下のとおりです。
- モンスター:【A・A】【K・K】【Q・Q】【J・J】の様に、2枚のカードだけで既に強いワンペア。
- トップペア:【A・K】【A・Q】【A・Q】【A・J】コミュニティーカードとの組み合わせでペアを成立できれば、キッカー(成立したハンド以外の残りのカード)が強くなる組み合わせ。
- スーテッドコネクター: 同じスート(マーク)の【J・Q】~【8・9】までの連番。フラッシュとストレートが同時に狙える組み合わせ。
- エースのスーテッド: 同じスートの【A】と他の数字の組み合わせ。【A】を含むフラッシュになる可能性あり。
- ポケットペア: モンスター以外のペア。スリーカードに発展する可能性がある。
ポーカーにおける心理戦
自分の手札との組み合わせで、なるべく強いハンドを作ることが勝利を得る為には最も重要である事は間違いありません。
ですがプレイヤー同士の対戦となった場合、必ずしも強いハンドのプレイヤーが勝つとは限りません。
全く役が揃わなくても他のプレイヤーがフォールドしてしまえば勝てるのです。
また、ハイカード(ハンドが成立しなかった時、手持ちの中で最も強いカード)の強弱で勝敗が決する事も少なくありません。
実際は良いハンドが成立していなくても、「強いハンドを持っている」と他のプレイヤーに思い込ませれば、フォールドさせられます。
また、その逆の可能性もあるのです。
ブラフや心理的な駆け引きこそが、テキサスホールデムポーカーというゲームの最大の魅力と言っても良いでしょう。
テキサスホールデムポーカーで使える攻略法・必勝法
新たにカードを引いたり、チェンジしたりする事のないテキサスホールデムでは、ブラックジャックのベーシックストラテジーのような基本戦略は存在しません。
どんなカードが配られるかは運次第です。
また、必勝法・攻略法と呼ばれるシステムベットを使用する事も現実的ではありません。
唯一、確実な攻略法は、勝ち目が無いと思った時には、早めにフォールドしてゲームから降り、損失を低く抑える事ぐらいしかないでしょう。
ただし「勝ち目が無い」という判断の基準は、手札の強弱だけではありません。
同じテーブルでプレイする他のプレイヤーとの駆け引きも含めて判断しなくてはなりません。
弱気にフォールドばかりしていては他のプレイヤーにとっての「カモ」なってしまう可能性もあります。
実際のゲームではストレートやフラッシュ、フォーカードやフルハウスといった強いハンドが揃う事は、そう多くはありません。
ワンペア、ツーペア、スリーカード、時にはハイカードの優劣で勝敗が決することも珍しくは無いのです。
同格のハンドを成立させたプレイヤーが複数いる時は、それ以外のカード(キッカー)の存在が重要になってきます。
また、【A・K】といった最強のカードを持っていても、ハンドが成立しなければ、最弱のカード【2】のワンペアにも勝てません。
強い手札を持っていても、必ず勝てるわけではないのが、このゲームの難しさであり、魅力でもあります。
強気にレイズを重ねるプレイヤーが本当に強いハンドを持っているとは限りません。
いかにも自信なさげに振る舞うプレイヤーが実は強いハンドを持っている場合もあります。
同じテーブルでプレイする他のプレイヤーの表情や仕草を読み取り、自分の手札で勝負できるのかを正しく判断出来れば勝利する可能性は高くなります。
不利と判断した場合は、それまでにベットしたチップを失う事になっても、潔くフォールドする事も大切です。
また、勝負すると決めたら、自分の表情や仕草が他のプレイヤーに、どのような印象を与えるかを意識する必要もあるでしょう。
「自分の手の内を晒さず、相手の手の内を読む」
他のプレイヤーの心理を揺さぶり、ゲームの流れをコントロールする事こそが、最大の必勝法だと言えるでしょう。
オンラインカジノのテキサスホールデムポーカーは練習におすすめ
実際のカジノでプレイする時、生身の人間を相手に戦うテキサスホールデムは、初心者にとっては勇気のいるゲームです。
心理的な駆け引きは実践で経験を積んでいくしかありませんが、ゲーム自体はオンラインカジノでもプレイする事が出来ます。
オンラインカジノでは、基本的にディーラーとの対戦になります。
心理的駆け引きが無い分、冷静にコールやフォールドの判断の基準を体感する事ができるので、練習としては最適です。
『テキサスホールデム』や『カジノホールデム』等といった名称でライブゲームとして提供されています。
オンラインカジノならではの工夫がされており、リアルカジノでのプレイとは異なりますが手軽にポーカーの楽しさを味わえます。